最近は短編集ばかり読んでいます。
法月綸太郎『しらみつぶしの時計』を読み終わりました。
久しぶりの法月作品だったけど、短編集だったせいか、凄いスラスラ読めた。
私の中の法月作品の印象は、申し訳ないけど「暗い」「堅苦しい」みたいなイメージがどうしてもあったんだけど、今回のはそうでもなかった。
色んな雑誌などに書いて来た短編を集めたものなんだけど、
一つ一つ、語り口が変わってて、一冊で何度も美味しい的な本です。
ハードカバーなんだけど、デザインもとても良いです。
特に表題作は面白かった。
「すべて異なる時を刻む1440個の時計。その中から唯一正確な時計を探し出せ」
というようなお話で、ストーリーというよりは、パズルという感じの短編。
でもそういうのが好きなんだよ、私。
他の話もどれも魅力的な謎と、それに合った落ちがあって、全作納得の出来。
海外が舞台の翻訳チックな作品があったり、ホラーみたいなのがあったり、
ハードボイルド調の海外探偵物みたいなのがあったり、本当に様々。
途中、法月親子か?と思う作品もあったけど、いつものとは別物らしい。
読み終わってスッキリする感じの良い本でした。
今は教習所に通ってるから、重たい本は持ち歩けないし、長編はのめり込むと大変なので、横山秀夫の『深追い』の文庫を持って行ってます。
いつもの刑事物の短編集。
横山秀夫の作品はハズレが無いから安心して読めるし、どれも謎がちゃんと魅力的。
明日は教習所で1時間の空き時間があるから、読み終わっちゃいそうだな。
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