本当は他にも沢山感想書きたいんだけど、
取りあえず昨晩読み終わった本の感想を書いておく。
『一応の推定』 広川純
この作者の本は初めて読みました。
生命保険の調査員が主人公。
そういう作品って結構多いですよね。
「黒い家」とかもそうだし。
でもそんな怖い話じゃなくて、どちらかといえば
人情物の部類に入るのかな?
駅で列車に轢かれた老人には病気の孫娘が居た。
しかも三か月前に傷害保険に加入したばかり。
自殺なのか、それとも事故なのか…。
それでタイトルの「一応の推定」につながるわけですけど、
自殺であるという物的証拠が見つからなかったとしても、
動機や現場の状況などから考えて、充分な理解が得られれば、
自殺という事で保険を払いださなくても良い…という考え方が
「一応の推定」という事になります。
調査すればするほど、どんどん自殺であるような状況が出て来て
最終的には「一応の推定」を使い自殺で結論が出るのですが…。
内容が目新しかったり、結末が意外だったりというのではないですが、
緻密に感情などが描写されていて、なかなか読ませてくれます。
さすが、選考委員の満票一致で松本清張賞を受賞しただけあります。
しかしこの作者、他に作品出してるんだろうか??
他に、保険調査員もので面白いの知ってる方がいましたら
ご一報ください。
二時間ドラマだと結構あるんですけどね~。
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