忍者ブログ
赤目の日常&お人形ブログ since:2009.01.01
<-  313  312  311  310  309  308  307  306  305  304  303  ->
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

クリーニング店のバイトに行くと、とにかく暇なので
読書がとっても進むのです。
それ以外にも夜に寝る前などにも少しずつ読んでるので
読書感想が溜まって行くのであります。
少しずつ思い出しながら書く。

『君の望む死に方』石持浅海

この作者の本はどれも結構面白くて好きだ。
すっごい好き!ってのとは違うけど、どの作品も面白くて
安定したレベル。安心して手に取れる作家さん。
そして、毎回他の人とはちょっと違う着眼点に感心するのよね。

今回は『扉は閉ざされたまま』の微妙な続編って感じ。
勿論この一冊だけでも全然平気なのですけど、
前作を知ってるとニヤリと出来る仕掛けがあったりもする。

ストーリーは、余命宣告をされた会社社長が、残りの人生を
どうするか考えた時、ある人物に自分を殺させようと考えた所から
始まります。しかも、その人を罪に問わせないようにしたい。
本人にも殺されたいという自分の心理を悟らせずに殺させたい。
通常の推理小説というのは、まずは殺人があって、その犯人やら
手口やらを推測して行くんだけど、この作品は「殺害まで」を
描いているんですね。これが不思議な感じで面白い。

殺る方も殺る気満々。殺られる方も死ぬ気満々。
会社の保養所に研修という名目で何人かを集めて、そこで
殺してもらおうと考える。
だけどゲストの内の一人の女性によって、その計画は祖語を
見せ始める…。

自分を殺して貰う為に、重いもの、先のとがったものなどを
それとなく置いておくんだけど、いつの間にか片づけられてたりする。
殺す方も殺される方も、お互いそうとは気付かないまま、
ある人物の行動によって計画を破たんさせられて行くのです。

最後までほぼノンストップで読んだけど、ラストは…。
まぁ、良く考えたらそういうラストに行きつくわな、という感じ(笑)。
なかなか手に汗握るスリリングな展開で面白かったです。

PR
この記事にコメントする
SUBJECT NAME
URL MAIL
PASSWORD COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
PREV  HOME  NEXT
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
Lapin
最新コメント
[09/08 赤目]
[09/08 赤目]
[09/08 かいり*]
[07/12 赤目]
[07/11 ちか]
ブログ内検索
バーコード
最新トラックバック
NINJA TOOLS
Powered by 忍者ブログ & [PR]